パスポートの重要性

パスポートは言葉の異なる海外において、自分の国籍・氏名・年齢などの身分を具体的に証明できる唯一の手段と言え、国が発行する唯一の国際的身分証明書です。
海外滞在中に事件に巻き込まれた場合など、必要に応じていつでもどこでも提示を求められることがあるものです。

冊子なので中々意識を持ちにくいですが、旅先においては命の次に大事なものとして常に保持する心がけが必要です。
意外に知られていない事実ですが、パスポートは国の公文書で、その所有権は国にあり、名義人はこれを所持し法律の範囲内で使用が認められています。

日本のパスポートは、国際的な信用度が高いことや、短期間の観光目的であればビザなしで190ヶ国以上に入国できることから、犯罪者にとっても利用価値が高く、狙われやすくなっています。盗難にあったパスポートが、1ヶ月もしないうちにヨーロッパなど遠い外国で不正に使用されるという事例も起きています。

パスポートを紛失・盗難した場合、その地から出国するためには、旅券の再交付を受け、さらに各国の出入国管理局より出国査証を入手する必要もでてくる場合があります。入国管理局が発行する出国査証は、入手するまでに概ね5業務日程度を要することが多く、パスポートの再交付に要する日数と併せると、相当日数の滞在を余儀なくされ、大変な労力や出費を伴うこととなります。

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なお、気になったので日本のパスポートのみで入国できない国を調べてみました。
北朝鮮、パキスタン、アフガニスタン、ブータン、トルクメニスタン、イラク、シリア、サウジアラビア、イエメン、キューバ、ロシア、ナウル、アルジェリア、アンゴラ、ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、チャド、中央アフリカ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボアール、赤道ギニア、エリトリア、ガンビア、ガーナ、リビア、マリ、ニジェール、ナイジェリア、シエラレオーネ、南スーダン、ギニア、リベリアだそうです。
ブラジルについては、現在(2023年3月末)ビザが免除されていますが、相互主義に基づくミラー外交の下、入国措置においても相手国と同等の条件を求めているため、今後2023年10月1日以降に渡航する際はビザの取得が必須となります。